Simulation

標準化コース

日々の重症患者受け入れ・ICU管理以外にも、ICLS・JATEC・JPTEC・DMATなどの活動も行い救命活動を広める活動も行っております。

ICLS (Immediate Cardiac Life Support)

医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。

緊急性の高い病態のうち、特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としています。講義室での講義はほとんど行わず、実技実習を中心としたコースです。

受講者は少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日をかけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。

JATEC™(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)

「外傷初期診療ガイドライン」に基づいて標準初期診療手順が実践できるようになることを目標としたトレーニングコースです。

コースは、2日間にわたり開催しています。1日目の技能実習では、外科的気道確保など外傷蘇生に必要な技術を習得していただき、さらに、X線や頭部CTなどの読影法を実際の臨床例を素材に学んでいただきます。2日目には、初日に学習した各種技能や診察の手順を基本にして、模擬診療を行っていただきます。外傷患者の様々なシナリオが用意されていますので、臨床に即した救急の医療現場を体験することができます。コースの最後には、OSCE、ケーススタディによる討論、および筆記試験により、コース受講の目標が達せられたか否かを確認することにしています。

今年3月に初めて当センターが主催したJATECが開催されました。今後も奈良で開催時には、HPを通して告知させて頂きます

JPTEC™(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)

日本救急医学会公認のプレホスピタル(病院前)での外傷教育プログラムであります。

医師向けのJATECとの整合性があり、病院前から病院まで一貫した標準的な外傷教育を行い、我が国において、防ぎうる外傷死亡(preventable trauma death; PTD)の撲滅を目指すものです。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team)

医師、看護師、救急救命士、事務官から構成され、災害や事故の際にいち早く現場に駆けつけ、救命医療を提供する医療チームの事です。

今後国内で災害が発生したら、すぐに現地に行けるように常に準備・待機しております。

ISLS(Immediate Stroke Life Support 脳卒中初期診療)

病院等の救急外来での脳卒中を中心とした神経蘇生の標準的な診察または観察の学習を支援する研修システムです。

受講対象は、ERでの神経救急蘇生に関わる可能性のある医師、看護師、救急隊員(救急救命士を含む)などで、神経蘇生の診療プロセスを円滑かつ可能な限り短時間で進めるための成人学習の支援を目的としています。

PSLS(Prehospital Stroke Life Support
病院前脳卒中初期診療)

脳卒中に対する病院前救護の標準化を目指して策定された講習コースプログラムです。
病院前救護の分野では外傷、心肺蘇生などのコースが各地で開催されてきました。PSLSはこの動きのうちの一つであり病院搬送後、救急外来での脳卒中初期診療(Immediate Stroke Life Support;ISLS)コースプログラムと連携しています。

受講対象は、病院前での神経救急蘇生に関わる可能性のある、救急隊員(救急救命士を含む)医師、看護師などです。